存在自体が幸せ
わたしの娘は、小さく生まれました。
25週で324グラム。
病院の先生からは、約2時間にわたって説明を受けました。
病気や合併症の恐れも大きいんだとか、たくさんのことを。
わたしの受け入れられる器を超えた内容でした。
だから尋ねたのは、「どれくらいの割合で家族で家に帰れますか?」ということだけでした。
先生からは、「個人としての見解にはなるけれども、50%くらい」だと言われました。
5ヶ月間NICU(新生児集中治療室)で治療し、退院。
ようやく今、3人で生活しています。
2800グラムまで大きくなりました。
一般的な赤ちゃんよりもまだまだ小さいです。
5ヶ月間NICUで一人、パパママがいない状態だったから、思いっきり甘やかそうって接しています。
未熟児で生まれると分かった時点で、すべて受け入れようと思いました。
絶対に意味があるから、そのまますべて。
当たり前に生まれてきても、病気や事故はある。
3人の関係性から気づくこと、学ぶことがあるから、もう不安はありません。
一人で暮らしていた時期は、家で笑顔になれる時間がありませんでした。
今はとても笑顔が増えました。
笑顔という時間も、すでにもらっています。
生まれてくる子どもは、みんなこうやって、大人を自然と笑顔にするエネルギーを持っている。
自分も生まれた時点で誰かを幸せにできていたんだと、改めて思えました。
何ができるとか、何かの役に立つとかじゃなくて、
存在自体が幸せなんだって。いろんな気づきをもらう毎日です。