2024エントリー 佐藤圭佑先生
「変化した自分」
「赤ちゃんともち」を学ぶ以前の私は、体調不良のため、本業である言語聴覚士の仕事を辞め、主夫として家事、育児に奮闘していた。
当時の私は、ネガティブなことしか考えられず、優柔不断な自分に自信がなかった。しかし、「赤ちゃんともち」を学び、私の中で大きく二つの変化が起きた。
一つ目は、自分と子どもの良さを、自信をもって言えるようになったことだ。これまでは、自分の良い所を聞かれると全然出てこなかったが、「赤ちゃんともち」を学ぶことでスラスラ出てくるようになった。「自分はこれでいいんだ」と思えるようになった。自信が少しずつ出てきた。三人いる子ども達にもそれぞれの良い所を自然と伝えられていると思う。
こんなに自信をもって子ども達にそれぞれの良さを伝えられる父親はいないのではと感じている。
また、子ども達の個性を知っていることで、子育ての悩みに対して、きちんと対応できるようになった。
ある時、当時幼稚園児だった長男が、「幼稚園に行きたくない」と行き渋りが起きたことがあった。その時私は、戸惑い悩みはしたが、頭の片隅に必ず「彼の個性がどうだったか」「何か理由が必ずあるはず、ゆっくり聞いてみよう」と言う考えがあった。おかげで、ただ不安で悩むだけで終わることなく、彼に合わせた対応をすることができ、笑顔で幼稚園へ行けるようになった。もし、息子の個性を知らなかったら、笑顔で幼稚園に行けるよ
うに、出来ていただろうか、この現実を受け止められていただろうかと考えてしまう。本当に学んで良かった。
二つ目の変化として、仕事で活かすことができるようになったことだ。現在私は、再び言語聴覚士として子ども達と関わる仕事をしている。言語療法という専門的な視点で子ども達を知ることだけではなく「個性」という
視点からも知ることが出来るようになった。
言語聴覚士としての視点、「個性」としての視点、それぞれの視点でありのままの子ども達を知ることができる。それは「子育てで悩んでいるママ達にしっかりと寄り添える言語聴覚士になる」という私の目標に近づくこと
ができる。まだまだこれからだが、一歩一歩目標に向かって頑張っていこうと思う。
最後に、私にインストラクターへの道を示し、私の世界を広げてくださった高塚先生と、常に相談に応じて、支えてくださった緑川先生へ感謝申し上げたい。